黒留袖のご紹介、最後です。 - 2011.08.28 Sun

皆様こんばんは、またまたオイラです。
オイラはねーー 別にお利口さんで待ってたわけじゃあないんよ。
ただ ヒマだったわけ。
どんなに鳴いても時間こないとご飯がもらえなかったから
無駄に鳴かなかったワケよ。
男は黙って○○○ なのよ。
この記事でも読んでみる?→「男は背中でものを言う」
さぁ~て これから前回の続きといきますか。

染め屋さんから反物が戻ってきました。
テレビでよく「友禅流し」って川の中で反物を
水に泳がせているのを見た事があると思うけど
あれは観光用。
今は川の水の汚濁につながるので
ほとんどは工場の中で糊落としの作業になる「友禅流し」をします。
黒が入った模様をちょこっとご紹介いたしましょう。
ちょこっとだけね。

生地が全部つながっているので 全部を広げる事ができないの、ごめんちょ。

兼六園の特徴の一つ 「雪つり」。
ご注文されたお客さんは この雪つりが気に入ったからだよ。
放射状に広がる雪つりの縄の線が様々な色の「松」にまとまりをつくります。

裾の方に広がる白いシャクナゲの花の部分
最後の仕上げに 梅やしゃくなげの「しべ」(おしべ)「にほい」(めしべ)を描きこみます。

ご希望だった「ことじ灯籠」もはいってます。

反物に白い丸がありますよ。
ここはね,家紋が入るの。
黒留袖は一番格式の高い着物だから 5つの紋を入れますよ。
これから 紋入れ屋さんにGO~
紋入れが終わったら今度は仕立てですよ。

「胴裏」という物と「比翼」という物を使います。
仕立てが終わると ものすごーーーーく重い留袖のできあがりで~~っす。

ふぅ~ 長かったでしょ。
皆さん 長い長いながぁ~い黒留袖のご紹介を読んで下さってありがとうございました。
長いついでに・・・・・おかあちゃんの留袖でも登場させちゃおうかな~

こんな柄だよ。
おかあちゃんがいた工房は お嫁さんになる時
自分で染めた黒留袖を持って嫁ぐ決まりになっていたんよね。

ん十年前、自分の留袖を彩色しているところ
おかあちゃん・・・・ 若い。
立派な着物を持ってお嫁入りしたのに
全然出番がない(だ~れも結婚しない) 可哀想な黒留袖で~す。

とら助~~ 嫁さんでももらえ~!!!
天国にいい子いないんか~~?
おかあちゃん、喜んで留袖着るぞ!!