泣き言 - 2008.04.06 Sun

みなさまこんばんは。
今日は、おかあちゃんの泣き言です。
<足袋ネコの泣き言>
今日、辛い事がありました。
今日はその事を少し書きます。
買い物に行って呉服のチェーン店の前を通ると
お店の一番目立つ真正面に我が家制作の着物がありました。
おぉ~~! と思い近づくと
「私はこんな恥ずかしい仕事をしていたのか!?」
と思うような着物でした。
その着物は、我が家でデザインした着物とそっくりの
コピー商品だったのです。
でも、仕事が雑で、色合いも浅く、模様の一つ一つの形に
締まりがなくて、私の仕事でない事がすぐわかりました。
でも、デザインはそっくりそのままなのです。
落款(らっかん、絵画でいえばサインのようなもの)は
全く別の名前で、「京友禅」となっていました。
ショックでショックで、どうやって家に帰ったか覚えていません。
以前から我が家のコピー商品がある事は知っていましたが
まともに見たのは初めてでした。
「コピーされるのは、それほど評価が高いという事だよ」とか
「真似されないような物を作ればいいんだよ」とか
「加賀友禅は高いから、安い着物の方が喜ばれるんだよ」と言われます。
でも・・・・・・・・
小下図は、あっという間に出来る事はあっても
それを実物大の大きさに拡大して、細密に図案を仕上げていくには
何枚も描き直して、相当な時間がかかるものなのです。
それを簡単にコピーされると、辛くて、悲しくて、腹が立ちます。
意匠登録をしても何の効果もありません。
物を創るって難しいですね。
そして・・・創った後も難しい。
辛い気持ちの持っていきどころがなくて
ここに書きました。
読んで下さった方に感謝申し上げます。
以後、このような仕事の泣き言は書きません。
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